整体コラム
自律神経の不調にマッサージは効果的
身体がだるかったり、眠れなかったり、めまいや頭痛などの症状があるときに「自律神経が悪いです」といわれることがあります。そもそも自律神経とは、身体の働きを調整する神経のことで、交感神経と副交感神経の2種類の神経から成っており、それぞれのバランスを取ることが重要とされています。
もう少し深く見てみると、交感神経が優位になっている際には活発的になり、逆に副交感神経が優位になると、リラックス状態になります。状況によってそれぞれの神経が優位な立場を交互に切り替えることで、身体の健康状態を保つことができているのです。交互の切り替えは、自らが意識して行なえるものではなく身体が自然に行なうので、このバランスが崩れることを「自律神経が悪い」といわれていて、医学的な病名では「自律神経失調症」と呼ばれています。
それでは、自律神経のバランスが悪い時に起こる「自律神経失調症」では、どのような処置がよいのでしょう。即効性のある対処法としては、マッサージが効果的です。
これまでマッサージを経験した人ならお分かり頂けると思いますが、マッサージ中に気持ちよくなって、とても眠たくなった経験があるはずです。これは、マッサージによってツボを刺激されたことで、副交感神経が優位になりリラックス状態となって眠くなってしまうのです。また、マッサージでは全身のツボを刺激して血流とリンパの流れもよくする効果がありますから、これまで溜まっていた身体の毒素が抜けていくことで、崩れた自律神経のバランスを取り戻すことができます。
自律神経失調症の原因には、強いストレスも一因として挙げられます。マッサージにはさまざまな施術法があり、アロマオイルを使用したマッサージでは、ツボの刺激だけでなく香りによってリラックス効果が高くなり、ストレスによるモヤモヤやイライラをなくすことが期待できます。その結果、自律神経が整ってこれまでの身体の不調がウソのように楽になってくるでしょう。さらに、マッサージによって血液とリンパが身体全体に行き渡ることで、留まっていた悪玉菌をやっつける免疫効果も向上し、さまざまな症状が改善されます。
特に、リンパ節へのマッサージによってリンパ節本来の機能を取り戻せるので、身体の免疫効果がアップして自律神経のバランスがよくなってきます。このように、自律神経の不調を治すならマッサージが効果的なのです。